明日の荷物とトラックの数、運転手の勤務時間、配送先の時間指定、さらには道路の混雑状況まで…。物流・運送業において、すべての条件をクリアする明日の運行計画となる配車表を作るのは、まさに職人技です。

「これを組めるのは、ベテランの〇〇さんだけだ」という状態になっていませんか? 〇〇さんが休んだり退職したりすると途端に現場が混乱する、という「属人化」のリスクは、多くの物流企業が抱える大きな悩みです。

今回は、この配車表作成を誰でもカンタンに行えるようにする「AI自動配車ツール」の活用法をご紹介します。

人間の頭では限界がある「複雑な計算」

配車担当者は毎日、頭の中で膨大なパズルを解いています。「A社への納品は午前中指定だから、先に回ってからB社に行き、積載量ギリギリでC社を回る…ただしドライバーの休息時間は確保する」といった具合です。

これを毎日完璧にこなすのは本当に大変です。しかし、実はこういった「たくさんの条件を満たして一番効率の良いルートを見つける」という作業は、AIの最も得意な分野なのです。

AIで配車表を作るカンタン3ステップ

最近は、中小の運送会社でも手軽に導入できるクラウド型の自動配車システムが増えています。使い方は驚くほどシンプルです。

1. 「荷物のデータ」と「条件」を用意する

まずは、明日運ばなければならない荷物について、配送先や量などの一覧と、会社が持っているトラックやドライバーの情報をシステムに読み込ませます。

2. AIに「自動配車」ボタンを押す

あとはシステムの画面上にある「自動配車」のボタンをクリックするだけです。 AIが数十万通りの組み合わせを一瞬で計算し、「この荷物はこのトラックで、この配送ルートで運ぶのが一番効率が良い」という答えを出してくれます。

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3. 微調整して完了

AIが作った配車表を確認し、「この道は工事中だから避けよう」「このドライバーはこのお客様と相性が良いから変えよう」といった、現場ならではの人間的な判断を加えて微調整します。

ゼロから何時間もかけて作っていた配車表が、わずか数分で完成します。

AIはベテランの仕事を奪わない

「AIを導入したら、今まで配車を頑張ってくれていたベテランの仕事がなくなるのでは…」と心配されるかもしれません。

しかし、実際は逆です。AIはあくまで計算の「土台」を作るだけ。最終的にイレギュラーな事態に対応したり、ドライバーへの細やかな配慮をしたりするのは、経験豊富なベテランにしかできない大切な仕事です。AIは、ベテランの負担を減らし、もっと働きやすい環境を作るための「優秀な右腕」なのです。

まとめ:ベテラン頼みからの脱却が会社を守る

「誰か一人がいないと回らない」という状態は、会社にとっても働く人にとっても大きなストレスになります。

配車表作成という一番重い業務の大部分をAIに任せることで、誰でも同じ手順で配車業務を回せる体制づくりが可能になります。ITの知識がなくても使えるシステムはたくさんありますので、まずは無料の体験版から試してみてはいかがでしょうか。